御曹司様の求愛から逃れられません!
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この格好を何とかしようと一度家に戻ろうかとも思ったが、結局このまま、マンションまで来た。
コンビニに行っただけなのにお洒落をしていたら変だし、着飾って行って何か期待しているのかと勘違いされても困る。それに、手伝ってほしいという内容は力仕事かもしれないし。
ここへ来るまでに、一瞬、それともこれは家に連れ込むための口実ではないか、と絢人さんを疑った。考えすぎかもしれないが、彼には一度前科があるからだ。
しかし、先程の電話を思い出すと、どうやらそうではなさそうなのだ。あれは、目の前のことに夢中で周りが見えなくなっているときの絢人さんだった。昔もそんなことがよくあった。
勇気を出してエントランスのインターフォンから、絢人さんの部屋を呼び出した。
『え、真夏!?』
私はインターフォンのカメラを睨むだけで、返事はしなかった。が、すぐに自動ドアは開いた。
エレベーターに乗り、一度しか来たことのない絢人さんの部屋があるフロアに着くと、エレベーターが到着してすぐの場所に絢人さんが立っていた。
「真夏!来てくれたのか!」
「……あんな電話もらったら、来るしかないじゃないですか」
この格好で良かった。絢人さんもたいして変わらないラフな格好をしていたのだ。
上下とも黒いパーカーにパンツ、ついでに眼鏡も掛けている。格好だけならどちらかと言えば私の方がマシだ。しかし彼はここにイケメン補正がついているからお洒落に見える。ずるい。
「いきなり悪かったな。行こう」
肩を抱かれて部屋へ引っ張られたので、この人は完全に周りが見えなくなっていると冷静に分析できた。こうなっては、気にしている方が負けだ。絢人さんは私との関係よりも、何か別のものに夢中になっているのだ。私もそっちに集中する。
この格好を何とかしようと一度家に戻ろうかとも思ったが、結局このまま、マンションまで来た。
コンビニに行っただけなのにお洒落をしていたら変だし、着飾って行って何か期待しているのかと勘違いされても困る。それに、手伝ってほしいという内容は力仕事かもしれないし。
ここへ来るまでに、一瞬、それともこれは家に連れ込むための口実ではないか、と絢人さんを疑った。考えすぎかもしれないが、彼には一度前科があるからだ。
しかし、先程の電話を思い出すと、どうやらそうではなさそうなのだ。あれは、目の前のことに夢中で周りが見えなくなっているときの絢人さんだった。昔もそんなことがよくあった。
勇気を出してエントランスのインターフォンから、絢人さんの部屋を呼び出した。
『え、真夏!?』
私はインターフォンのカメラを睨むだけで、返事はしなかった。が、すぐに自動ドアは開いた。
エレベーターに乗り、一度しか来たことのない絢人さんの部屋があるフロアに着くと、エレベーターが到着してすぐの場所に絢人さんが立っていた。
「真夏!来てくれたのか!」
「……あんな電話もらったら、来るしかないじゃないですか」
この格好で良かった。絢人さんもたいして変わらないラフな格好をしていたのだ。
上下とも黒いパーカーにパンツ、ついでに眼鏡も掛けている。格好だけならどちらかと言えば私の方がマシだ。しかし彼はここにイケメン補正がついているからお洒落に見える。ずるい。
「いきなり悪かったな。行こう」
肩を抱かれて部屋へ引っ張られたので、この人は完全に周りが見えなくなっていると冷静に分析できた。こうなっては、気にしている方が負けだ。絢人さんは私との関係よりも、何か別のものに夢中になっているのだ。私もそっちに集中する。