御曹司様の求愛から逃れられません!
作業が本格的に始まる前に、私はコンビニ袋に手を突っ込み、中からサンドイッチを出してコロンと絢人さんの近くに置いた。
続いてお茶も、エナジードリンクも。ついでにプリンも。ストン、ストン、と音を立てて彼の前に並べていく。
「……真夏……」
「買ってきました。夕飯まだですよね。食べて頑張りましょう」
今日は多分、ワインで乾杯する夜にはならない。私も自分のおにぎりの封を開けた。
絢人さんはそれにかじりつく私をじっと見つめると、やっと体をこちらへ向け、髪をさらさらと撫でてくる。
「ああ……いいな、真夏。真夏って本当にいいな……。こんなときでも手伝ってくれるんだもんな。優しいよなぁ、真夏……」
私は髪を触る手をパッと払った。
「言っときますけど、早織さんのためですからね。私も結婚式に呼ばれているんです。素敵なムービー見せて喜んでもらいたいじゃないですか」
「え、真夏も来るの!?」
まずは驚きが全面に出て、それが喜びに変わっていく、そんな表情だった。
私は恥ずかしくなって目をそらし、おにぎりを食べること再開した。
「……来ちゃ悪いですか。テーブルも絢人さんと同じらしいですから、先輩方だけで盛り上がって仲間はずれにしないで下さいね」
「いや、多分、俺ずっと真夏と話してる自信あるよ」
「それもダメです!私とはいつでも話せるんですから、皆さんと話してください!」
“いつでも話せる”という言葉に、私も絢人さんもピクリと反応する。私が避けていたから、今まで話せなかったわけで……。
しかし絢人さんはそこを責めることはなく、パソコンの画面に視線を移した。
「真夏も来るなら、良いものを作らないとな。式場で真夏を泣かせたい」
眼鏡姿の彼はそう言ってニヤリと笑う。
いや……私じゃなくて、早織さんを泣かせるのが目的のはずなんですけど。
それでも、久しぶりに見た彼の自信満々な笑みに、私はドキドキしていた。こうなったらもう、絢人さんは止められない。
私もお喋りは止め、作業に戻った。
続いてお茶も、エナジードリンクも。ついでにプリンも。ストン、ストン、と音を立てて彼の前に並べていく。
「……真夏……」
「買ってきました。夕飯まだですよね。食べて頑張りましょう」
今日は多分、ワインで乾杯する夜にはならない。私も自分のおにぎりの封を開けた。
絢人さんはそれにかじりつく私をじっと見つめると、やっと体をこちらへ向け、髪をさらさらと撫でてくる。
「ああ……いいな、真夏。真夏って本当にいいな……。こんなときでも手伝ってくれるんだもんな。優しいよなぁ、真夏……」
私は髪を触る手をパッと払った。
「言っときますけど、早織さんのためですからね。私も結婚式に呼ばれているんです。素敵なムービー見せて喜んでもらいたいじゃないですか」
「え、真夏も来るの!?」
まずは驚きが全面に出て、それが喜びに変わっていく、そんな表情だった。
私は恥ずかしくなって目をそらし、おにぎりを食べること再開した。
「……来ちゃ悪いですか。テーブルも絢人さんと同じらしいですから、先輩方だけで盛り上がって仲間はずれにしないで下さいね」
「いや、多分、俺ずっと真夏と話してる自信あるよ」
「それもダメです!私とはいつでも話せるんですから、皆さんと話してください!」
“いつでも話せる”という言葉に、私も絢人さんもピクリと反応する。私が避けていたから、今まで話せなかったわけで……。
しかし絢人さんはそこを責めることはなく、パソコンの画面に視線を移した。
「真夏も来るなら、良いものを作らないとな。式場で真夏を泣かせたい」
眼鏡姿の彼はそう言ってニヤリと笑う。
いや……私じゃなくて、早織さんを泣かせるのが目的のはずなんですけど。
それでも、久しぶりに見た彼の自信満々な笑みに、私はドキドキしていた。こうなったらもう、絢人さんは止められない。
私もお喋りは止め、作業に戻った。