御曹司様の求愛から逃れられません!
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それから五時間、私たちはぶっ続けで編集作業に没頭した。
正直、素材を切り貼りして整えるというところまでは一時間で終了しており、その状態でも十分当日流せる完成度だとは思う。

……でも、それでは終わらないのが絢人さんだ。
どこまでもこだわって、さらに良くできる部分はないかと最後まで粘るのだ。こういうところ、本当に変わってない。
私も彼に負けずに、案を出しては修正を入れた。良いものを作りたい気持ちは私も一緒だ。

「やっぱり真夏とやると早いな。もう形になった。亮太とじゃ絶対二日いっぱい使っても終わらなかっただろうな」

あとは通しで確認し、問題がなければ終了、というところまできて、さすがに疲れを見せた絢人さんはソファの背もたれに沈んでいった。

テーブルのお茶のペットボトルを手渡すと、彼はそれを飲み干す。

「ふふ、亮太さんは大雑把でしたからね」

「そう。なんで俺アイツのこと会計にしたんだろうな」

「もう。最初から相談してもらえれば、もっと前からお手伝いできたのに。遅すぎですよ。ひとりで無理しないでください」

五時間のデスクワークを終えても相変わらず格好良さを保っている絢人さんは、ソファから体を起こした。
隣でしゃんと座っている私をじっと見つめてくる。

「……真夏」

彼がボソリと呟くと、この雰囲気が一気に甘くなった気がした。
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