俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
静かな密会は、ゆっくりと過ぎていった。



週末のこの日、俺とアレックス、ジャックにイワンはフローレンスとリリーに連れられ服屋を訪れていた。服屋と言っても、庶民が足を運ぶことがない貴族や王族専用の服屋だ。

ラス国でのパーティーで着るスーツやドレスを購入するためだ。

タンバリー国の石畳の道が広がる街中。左右どこを見ても、貴族などが買い物に来るような店しかない。さらに、道を歩いているのもスーツやドレスを着た貴族ばかりだ。庶民の自分が恥ずかしくなる。

「このお店ならイワンやリーバスのサイズ、あるかもね!」

リリーが一つの店を指差す。

「二人とも大きすぎますわ!何を食べればそんなに大きくなるのか、知りたいですわよ!」

朝から店を回っているのだが、俺とイワンのサイズが見つからないのだ。

「ん〜……僕の国じゃこのくらいの身長、普通なんだけどなぁ」

「……俺も平均と変わらん」

疲れたような笑みを浮かべるフローレンスにそう言うしかできない。

「早く買ってご飯食べに行こう!!俺、ピザが食べたいな〜」

「いいね!おいしいお店知ってるよ!」

リリーとアレックスがそう言いながら店に入っていく。

「フローレンスさん、どうぞ」

店のドアをジャックが開けた。フローレンスは慣れているように、「ありがとう」と言い入っていく。ジャックもすぐに中に入っていった。
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