俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
永遠がもしもあるのなら、私はそれに願おう
生き続ける君と最後の時まで生きたい
輝かなくとも君がいるのなら…
白いドレスを着たドリス人が歌う。他国の人々が集まって作られたこのオペラは、世界が休戦になった喜びの中作られたものだそうだ。
「あっ、あそこにいるのフローレンスだネ!」
リーが小町に囁く。
「本当ですね。……とてもきれいです」
ティアラを頭につけ、宝石が散りばめられたドレスを着たフローレンスは他の役者とはどこか違って見える。
特別な華やかさや、全ての人の目を引きつける何かが舞台の上に立つフローレンスにはあった。……いや、舞台から降りてもそれは変わらない。
国も血も超えることができるのなら
私は全てを捨てようぞ
荒れた大地に花を咲かす
一粒の雨になれるように
フローレンスが歌うと、観客たちは皆うっとりとした目で舞台を見つめる。俺たちも舞台から目が離せない。
このオペラは、平和を願う貴族の女性が主人公だ。貴族だが、女性は鍛冶屋を営む男性に恋をしてしまう。だが、愛するその男性が、戦場に兵士として行かなければならなくなるという物語だ。