俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
リリーの笑顔が頭に浮かぶ。驚いた時の顔、恥ずかしがっている顔、いろんなリリーの顔が頭に浮かんで離れない。

リリーや、対策本部のみんなとの思い出も、頭に浮かんだ。

問題児ばかりでため息をつきたくなるような日々も、刺激的で楽しいと思った。

「危ない!!」

誰かの叫び声が聞こえ、俺の体が突き飛ばされる。一瞬、何が起きたのかわからなかった。

続いて、何かが舞台に落ちる音やガラスか何がが割れる音、そして人々の悲鳴が聞こえてくる。

「リーバス!リーバス!大丈夫!?ねえ!」

リリーが心配げな表情で、俺の体に覆いかぶさりながら、俺の肩を叩く。最初の叫び声はリリーだったのか。

緞帳がゆっくりではなく素早く下がり、オーナーの息子が客席へと向かい観客たちに何かを言いに行った。

「照明が急に落ちてきたんだ!リリーが突き飛ばさなかったら、きっとリーバスくん大怪我してたよ」

イワンが真っ青な顔で俺に言う。俺は未だに床に倒れたまま、黙ってみんなの会話を聞いていた。

「リーバス、怪我してないか診るネ!みんなはちょっと向こう行ってテ!後でリリー、お前も診るネ!」

リーがそう言い、俺の腕や足を触り始めた。
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