俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
「しかし、なぜ照明が落ちてきたのでしょうか?」

小町が、舞台に転がって壊れた照明を見つめる。

「舞台が始まる前にきちんと点検しましてよ。その時は異常はありませんでしたわ」

まだ衣装を着たままのフローレンスが言う。どこの国でも点検はきちんとするだろう。点検をしないなど、前代未聞だ。

俺はふと客席で感じた視線を思い出す。もしや、何者かが照明をわざと落としたのではないだろうか。

「警察をとりあえず呼びました。警察の指示に従いましょう」

オーナーの息子が舞台そでに現れ、俺たちにそう告げる。俺たちは無言で頷いた。

十分ほど経った頃、ラス国の警察が到着し、俺たちは警察官に事情を聞かれた。

説明をし終えた後、捜査の邪魔になるということで俺たちはオペラハウスから退出することになった。



オペラハウスの前には、多くの警官と野次馬が集まっていた。

「これからどうする?」

イワンが、衣装から普段着に着替えたフローレンスに訊ねる。
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