俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
フローレンスは、「そうですわね…」と呟きながら腕時計に目を通す。時計の針は、午後一時を指していた。

「どこかでランチでものんびりとりましょう。私、いいお店知ってましてよ」

フローレンスの提案に、「やった〜!」とアレックスが喜ぶ。

対策本部のメンバーたちもその意見に賛成し、ベルベット卿が用意してくれた馬車の中に乗り込んでいく。

俺のお腹も空腹を訴えていた。

俺が馬車に乗ろうとしたその時、後ろからリリーが俺の腕を掴んだ。

「リリー?」

振り向いて見たリリーの表情は、凛としていた。俺が考える間もなく、リリーは口を開く。

「リーバス、私は屋敷に戻るわ。リーバスはみんなと楽しんで来て!」

いつもみんなと騒ぐのが好きなリリーのこの発言に、俺や対策本部のメンバーはみんな驚きリリーを見つめた。

「私、この国に知り合いがいるんだ。その人にちょっと会いたくてね…」

リリーは微笑む。俺は気がつけば「わかった」と頷いていた。

「あっ!フローレンス、言い忘れてたんだけど……」

リリーが馬車に乗ったフローレンスに笑顔を見せ、言った。
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