俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
「リーバス、私をちゃんと見て!!きゃあっ!」

気がついた時には、時すでに遅し。

俺とリリーは地面に叩きつけられた。どうやら、何かにつまずいて転んだらしい。

「イテテ…リーバス、大丈夫?」

「ああ、大丈夫だ…。すまない……」

目を開けた俺は、思わず固まってしまった。

リリーは俺の体に倒れ込んでいて、リリーの細く華奢な体が、俺の筋肉質な体に密着している。ダンスの時以上の距離の近さに、俺の心臓が壊れるほど鼓動を早めていく。

「怪我してない?足、大丈夫?」

リリーは俺の頰や肩に何度も手を触れる。俺の体中が熱くなった。

「リリー!俺は大丈夫だ!だから、早くどけ!」

「えっ!?ご、ごめんね?」

リリーが退き、俺は上半身を起こす。心臓は未だにドキドキしたままで、まるで全力で走った後のようだ。

「やっぱり、こんな不安定な地面ですることじゃないよね〜」

リリーがそう言って笑う。

「まあ、たしかにそうだ。……もうそろそろ帰るぞ」

俺とリリーは立ち上がり、屋敷の自分たちに与えられた部屋へと戻る。とても不思議な時間だった。
< 158 / 179 >

この作品をシェア

pagetop