俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
「あんたたち、どこから来たんだい?あんたたちはラス人じゃないだろう?私にはちゃんとわかるのさ」

似顔絵屋のおばあさんが、俺とリリーを描きながら言う。その目は好奇心で満ちていて、リリーにそっくりだと俺は思った。

「はい!私はタンバリー国出身で〜す!」

元気よくリリーは答えた。

「タンバリー国……?」

おばあさんの目が一瞬、怪しく輝く。

「お兄さん、あんたは?」

「…俺はドリス国出身です」

「ふ〜ん……」

おばあさんは素早く筆を動かし、絵を仕上げて行く。その仕事の早さに、俺とリリーはその手つきをじっと眺めた。

十五分ほどで絵は完成した。

「ほら、できたよ」

おばあさんに絵をもらい、俺とリリーは絵を見つめた。無邪気に笑うリリーと、優しい表情をしている俺がいた。

俺はこんな顔をしているのか、と自分で驚いた。

「ありがとう!これ、代金です!」

リリーが笑顔でお金を渡そうとする。しかし、おばあさんは受け取ることなく首を横に振った。

「お代なんていらないさ。……もっといいものが手に入るからね」
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