俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「上」
苦しげな呼吸のリリーに、俺は「大丈夫だ、ゆっくり落ち着け」と言うしかできない。

結局、今日はこのまま屋敷に戻り、リリーは部屋に篭ってしまった。

他のメンバーは全員ラス国観光へ出かけているため、屋敷には俺とリリーしかいない。

パーティーはどうなるんだろうか?

リリーがずっと泣き続けている部屋のドアを、俺は見つめることしかできなかった。

……そんな自分が、嫌になった。



夕方、俺はベルベット卿に呼び出され書斎へと向かった。

パーティーがもうすぐ始まるので、俺はリリーの選んでくれたスーツに身を包んでいる。貴族と同格には見えるはずだ。

「……失礼します」

ノックをし、書斎に入ると、「やあ、リーバスくん」と偉そうに腕組みをしながら、ベルベット卿は椅子に踏ん反り返っていた。

「今日はいよいよ本番だ。君たち対策本部の者は、私と親しいフリをすること。これだけは忘れてはいけないよ」

「……わかっています」

俺はため息をつきたいのを堪えながら、何とか頷いた。すでに逃げ出したい気持ちでいっぱいだ。
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