優大くんの言動はマシュマロみたいに甘くて軽い。

今日、現実を見て、一歩だけ踏み出さないといけないと知りました。

優大くんに「先生にお礼を言いに行こうか」って言うと「……なんでだよ」って言ったくせに、一緒にお礼を言いに行った。

 優大くんはずっと横を向いて、未だに反抗期真っ盛りだったけど、織田先生はとても喜んでいた。

 「あいつ、小説で実名で殺したの、悪かったな」

 って漏らしたので笑った。優大くんも気持ちをちゃんと、吐露してくれて、少しだけ安心したんだ。
 

 紗矢が真っ暗になった校門前で待っていてくれていた。

「だから、言ったでしょ。我儘だって」
「うるせえよ」
「あんたなら大丈夫だって。もじいじめられたら、私が世界のどこからでも駆け付けてやるんだからさ」

紗矢の言葉に、ようやく優大くんが不安定だって意味を知る。
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