優大くんの言動はマシュマロみたいに甘くて軽い。
そのいい男は、沢山殻の入ってしまった卵を、混ぜて殻を粉状にしようと粉砕している。
絶対に取り出した方が早いのに、手間がかかることに全力で行動している。
彼はまだ私たちよりどこか、無邪気で子どもっぽい。
もちろんそんなことはないんだけど、相変わらずマシュマロみたいにふわふわで軽い。
「だからね。あんたたちが、この先、大人の階段上るたびに躓いても、応援する。転げ落ちたら、私、支えるわ」
「紗矢ちゃん……なんで、そんな、紗矢ちゃんって優しいの」
思わず涙が出てきそうになった。
世界中でどこを探しても、紗矢ちゃんみたいに性格のいいひとはいないと断言できる。
私は幸せだ。
「あんたは覚えてないかもだけど、私の親が離婚するかもしれないって時に一時期、施設に入れられそうになったの。その時、こそこそ噂する親たちの前で『一緒に帰ろ』って言ってくれたんだよね」