優大くんの言動はマシュマロみたいに甘くて軽い。

「えええ。離婚しそうだったの?」

「1年の時よ。今でも親は私をほぼ放任だよ。ピアスだって怒らないし、茶色い髪で目を付けられた時だって地毛証明書なかなか提出してくれなかったんだし」

 ケラケラ笑っているけど、呆然とした。

「あんたは自分のことは消極的だけど、周りのことには頓着ないって言うか、気にしないでくれるから、私はどんな悪口言われたって、ふられたって、親から愛を感じない時があっても、安心できたんだよね。蕾は、私とずっと友達でいてくれるって」

「うん……。友達だよ。紗矢ちゃんは、世界中でどこに探しても変わりはいないぐらい、私の大好きな友達だよ」

 どうして私なんかと一緒にいてくれるのかなって思ってしまっていたけど、嬉しい。
 私のことを紗矢も同じぐらい友達だって思ってくれていたんだ。

 ピアスをこっそりしたり、スカートを短く改造したり、優大くんと同じぐらい悪目立ちしていたのに、でも明るくて前向きな紗矢が憧れでもある大好きでもあった。

 悩みがない人なんていないのに、紗矢は完璧だって思ってしまっていた。

「遠距離でもさ、今は電話もメールもあるし、土日は青春切符とか学生割引があるから電車で簡単に会えちゃうよ」
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