【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
何が言いたいのかといえば。
とにかくパンでお腹が満たされなくても、フルーツタルトでお腹も心も満足できればそれでいい──ということ。
なんて、わたしは食いしん坊か。
自分で自分につっこむと、フフッと笑みがこぼれた。
「ずいぶんと楽しそうだな」
油断していた体に、真澄さんの腕が背中側から入り込んでくる。え?っと思う間もなく、キツく抱きしめられた。
「ま、真澄さん!? いつから、そこにいたんですか?」
一気に心拍数が上がる。ドキドキが止まらない。
それがバレてしまわないように息を整えたくても、真澄さんの唇が首筋を這うから、なお一層呼吸が乱れてしまう。
「真澄さん……やめて……」
手にしていたお玉を離し、胸の前に組まれている真澄さんの手に自分の手を重ねた。彼の手を解こうと試みても、離す気がないのか固く組まれどうすることもできない。
「……蘭子」
甘い声で囁かれ耳朶を甘噛みされると、粟立つような感覚に立っているのがツラくなってきた。
カフェに居るときから思っていた。今日の真澄さんは、何かおかしい。『今晩が楽しみだ』『今晩は長い夜になりそうだ』とか、言っていること自体も変だ。それに、いつにも増してスキンシップが激しすぎる。