【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
そこはバスルームの脱衣場で。ぼーっと突っ立っているわたしのニットの裾から手を入れようとする真澄さんに気づき、慌ててその手を掴む。
「な、何してるんですか!? わたしの許可なく脱がそうとするなんて……」
「一緒に暮らし始めて、もう一週間以上経ってるんだ。今更、蘭子に許可を取る必要ないだろ」
不機嫌な顔をする真澄さんだが、そこ間違ってるから。もう一週間じゃない、まだ一週間が正解だ。
それにわたしは、何もできない子供じゃない。服ぐらい、ひとりで脱げる。いや、お願いだから、ひとりで脱がせて!
これ以上邪魔されないように自分自身を抱きかかえ身を護ると、真澄さんに背を向ける。
「何、それで抵抗してるつもり?」
「抵抗も何も、服くらい自分で脱ぎます。それに、お風呂はひとりで入るのが正解です」
お風呂に入るのに正解も不正解もないでしょ──と言われるかもしれないが、これは絶対に譲れない。
「いや、そうでもない。ふたりで一緒に入ったほうが時間も短縮できるし経済的だから、ふたりで入るのが正解だ」
「ああ、確かに……って、真澄さんっ! バカなこと言ってると、本当に怒りますよ!」
真澄さんの口車に乗せられて、危うく納得するところだった。