【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
でも嘘はよくない。人間正直が一番だと、ひとり頷く。
「確かに、俺もフルーツタルトは好きだ」
「そうなんですか!?」
真澄さんも甘いものが好きだったなんて初耳。彼の知らなかったことがひとつ知れるなんて、今日はなんていい日なんだ。
胸のあたりで組まれている真澄さんの腕を、無意識に掴む。キュッと力を込めれば、わたしを抱いている真澄さんも同じように強く抱いた。
「でも今晩は」
そこで一度言葉を切ると、真澄さんは首を傾けた。と、次の瞬間。
「フルーツタルトより、蘭子を味わいたい」
首筋をペロリと舐められて、体に衝撃が走る。
「ま、真澄さんっ!!」
何をするんだと大声を上げれば、いとも簡単に腕がほどかれた。いつもとは違う真澄さんの反応に、しばし思考が惑わされる。
それを見透かしてか真澄さんはわたしから離れると、「風呂に入ってくる」と一言だけ残しキッチンから出ていってしまった。
なんなのよ『蘭子を味わいたい』って。わたしは人間であって、食べ物じゃないのに。しかも首筋を舐めるとか、真澄さんってもしかして変態?
そう思いながらも、わたしの体はなぜか熱くて。真澄さんに舐められたところを手で押さえると、わけのわからない体の反応にため息を漏らした。