【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
「あれ? このローソクはなんですか?」
やっぱり何かのお祝いなんだろうか。カラフルな細長いローソクが、三本立てられている。
「なんだと思う?」
それがわからないから聞いたというのに、逆に問いかけられて首を傾げた。
「もうすぐだな」
真澄さんは時計を確認すると、おもむろにサイドテーブルへとフルーツタルトを置いた。そしておもむろにベッドの脇に座り、わたしを手招きする。
何が始まるというのだろう──。
緊張しながら真澄さんに近づく。小さく息を吐くと、彼の隣にゆっくりと腰を下ろす。顔だけを横に向け、不安げに真澄さんを見上げれば、肩をそっと抱かれた。
「あと一分」
真澄さんはそう言うと、少し照れくさそうに笑った。
あと一分──。
その言葉で、はたと気づく。
今日は二十二日。時計の針はあと少しで二十四時を超え、二十三日を迎える。それって、もしかして……。
そう思った瞬間。サイドテーブルのケーキの横に置かれていた真澄さんのスマホから、ピピピッと音が聞こえてきた。
真澄さんは手を伸ばしスマホを手に取ると、その音を消した。
「やっと二十三日になった」
スマホをポイッとベッドサイドに放り投げると、真澄さんの大きな手がわたしの体を引き寄せた。
「ベッドの上で、俺の誕生日を祝ってくれる?」
やっぱり──
ついさっき頭に浮かんだ『もしかして、二十三日は真澄さんの誕生日?』というのは間違いじゃなかったみたいだ。