【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
これでやっと、真澄さんが言い続けていた“今晩”の謎が解けた。
日付の変わるその時に、ふたりで一緒に祝いたい。ううん、違う。真澄さんはわたしに、祝ってほしかったんだ。
そのためにケーキを用意して、食事を早く済ませて、わたしを寝室で待たせておく。そして日付が変わる時間きっかりを狙って、不意打ちをかける。
そんな事を考えていたなんて──。
真澄さんって、可愛いかも。
大人の男の真澄さんを可愛いとか申し訳ないような気もするが、またまた知らない真澄さんの一面を知れたようで、心の奥から得も知れぬ喜びが湧いてくる。
それにしても、どうしてベッドの上で祝わなければいけないんだろう。どうせ祝うならリビングで──と思うのが普通だと思うんだけど。
「ますみさん、お誕生日おめでとうございます。でもなんで、ベッドの上なんですか?」
ふと疑問に思ったことを口にしてみる。
すると真澄さんは両手を上げ、私の頬を包み込む。妖艶な笑みを浮かべて顔を覗き込んだ。
ち、近いっ──。
お互いの鼻と鼻がくっつきそうな距離に息を呑む。
真澄さんとのキスは経験済みだが、熱を帯びた目で見つめられると、未だに緊張して体が強張ってしまう。
「わからない?」
その問いに首を傾げるわたしの頬を、真澄さんは指で優しく撫でた。