【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
抱きしめられたままふたりでベッドに、もつれるように倒れ込む。わたしの顔の両横に手を置いた真澄さんが体をもたげた。
真澄さんの指がわたしの耳に触れる。パサリと落ちた髪を耳にかけると、そこに唇を当てた。
「できるだけ優しくする。いいな、抱くぞ」
いいな、抱くぞ──
わたしを気づかうための言葉なんだろうが、どうやらそれがわたしの笑いのツボを押したらしい。こんな時に笑っちゃダメだと堪えれば堪えるほど体が震えだす。
「ふふ……ふふふっ……真澄、さん、抱くぞって……ふふっ」
両手で顔を隠し、笑いをなんとか押し殺す。
初めてのことだからわからないけれど、こういう時って宣言するものなのだろうか。だとしたら笑ったりして申し訳ないと言うか、もしかしてわたし、空気読めてない?
肩で息をしながら手をそろりと動かすと、憮然とした表情の真澄さんと目が合う。
やっぱり空気が読めてなかったらしい。もしかして呆れてる?
シュンと肩をすぼめると、真澄さんの大きな手がわたしの頬を包む。
「何、ずいぶん余裕あるんだな。初めてだから優しくしようと思ったけど、やめた。好きに抱かせてもらう」
そう言うなりナイトウェアの裾から手を入れられ、慌ててその手を押さえた。