【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
今は何時なんだろう──。
まだハッキリとしない頭でそんな事を考えているが、わたしの体の上には真澄さんがのしかかっていて、肩のあたりで荒い息を吐いている。百八十センチを超えている体だ。重たいことは重たいが、なんだか今はそれが心地いい。
そっと彼の背中に腕を回し、素肌に手を這わす。思っていたより冷たくて、慌てて毛布を引っ張り上げた。
「ああ、悪い。寒かったか?」
息も収まり始めた真澄さんは体を起こすとわたしの横に移動して、やわらわたしを抱きしめた。包み込むように腕の中に閉じ込められると、安心感から頬が緩む。
「そうじゃなくて。真澄さんの背中が冷たかったから、これ以上冷やしちゃいけないと思って」
彼の体に抱きつくと、胸元に頬を寄せた。
「汗をかいたからな、それが冷えたんだろう。でも大丈夫だ。こうやって抱き合ってると温かい」
抱かれている腕に力が込められて、体がより密着する。毛布の中にふたりで抱き合っていると、お互いの鼓動が重なった──そんな気がした。
「体、大丈夫か?」
真澄さんはわたしの顔が見えるように少し体を起こし、髪を掻き分け頬にキスをする。背中を労るように擦っている彼の手が、トントンと指先でリズムを取り始めた。くすぐったさに身を捩る。
「大丈夫かって、それを真澄さんが聞きます?」
少しだけ怒った顔をすると、彼の髪に手を伸ばす。硬そうに見えていた髪は柔らかくて、感触の良さに指を梳くように掻き入れた。