【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
首を傾げるわたしに、真澄さんが顔を寄せる。
「もう遅いからな。蘭子を啼かすは諦めるが、抱きしめて眠りたい」
甘く囁かれ耳朶を甘噛されると、寂しさを感じていた体が震えた。
「な、啼かすとか言わないで……恥ずかし……んっ」
ボソッと出た言葉は、真澄さんの唇に塞がれる。それはすぐに深く重なり、無遠慮に入ってきた舌が口腔内を彷徨うと、わたしの思考を奪っていく。
今は何も考えたくない──。
真澄さんの体をもう一度強く抱きしめると、彼に身を任せた。