【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
「どうした、そんなトロンとした目で見つめて。抱き潰すのは痛みがなくなってからにしてやろうと思ってたけど、どうしようか?」
真澄さんがグッと顔を寄せ、怪しい目をわたしに向けた。
前言撤回!! 鬼!! 悪魔!!
心の中で罵ってやる。
「そんな顔するな。冗談だよ、冗談。さっさと寝ろ」
真澄さんは不意打ちにチュッと柔らかなキスをすると、また髪を撫で始めた。子守唄のつもりなのか、鼻歌まで歌っている。
「真澄さんのバカ」
「バカはどっちだよ。そんな目、他の男にみせるなよ」
そんな目とは、どんな目なんだろうか。わたしにはさっぱりわからないが、言えることは唯ひとつ。
「真澄さん以外、誰に見せろと言うんですか? わたしには真澄さんだけです」
「そうだな」
満足気に微笑む真澄さんの顔を見ると、急に睡魔に襲われる。もう一度唇が重なると、そのままゆっくり目を閉じた。