【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし


アパートボヤ事件から、もうすぐ一ヶ月。年明け初出勤から、三日後の木曜日。

仕事も終わり帰る準備をしていると、バッグの中のスマホが鳴り出す。こんな時間に誰?と手に取ると、アパートの大家さんから。

『長いこと待たせたけど、アパートの修繕終わったから』

そう言って一方的に電話を切られ、マンションに帰ってからどうしたものかと真澄さんに相談。

「今さら何を言っている。解約に決まってるだろ」

と即答され、顔がだらしなくニヤニヤするのを抑えられない。

これで本当の同居? 同棲? ふたり暮らし!

「土曜日は仕事だから、日曜日にでもふたりで大家さんに挨拶に行くか」

“挨拶”と言われて、相手は大家さんなのにドキドキするなんて、勘違いも甚だしい。でもまだ荷物もほとんど残っているし、解約の手続きも真澄さんが一緒なら安心というもの。

一ヶ月前のわたしは寂しいひとり暮らし。こんな未来を、誰が予測できただろう。長い人生、何が起こるか本当にわからない。


< 186 / 258 >

この作品をシェア

pagetop