【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
「まあどれもこれも全部あいつ、真澄が悪いんだけどね。いい歳をした大人がホント情けない。グズグズしてないで、さっさと迎えに来いってんだ」
「田所先生……」
「俺はいろいろ知ってるが、それを俺の口から離すのは得策じゃないと思ってる。とにかく、何も言わず何も聞かず逃げるのはよくない。まずは真澄と会ってしっかり話をすること。いい? これは俺からの命令だ。俺は真澄の親友だけど、君の味方でもある。困ったことがあったら、なんでも相談してくれて構わないからね」
田所先生の優しくて頼もしい言葉に救われる。わたしはひとりじゃないと背中を押してもらったみたいで、気持ちに変化が現れる。
「ありがとうございます。じゃあまずは、スマホの電源、入れてみます」
「うん、それがいいね」
コーヒーを飲みながら頷く田所先生を見て、バッグからスマホを取り出す。電源を入れると宣言したものの、なかなか電源ボタンを押すことができない。
真澄さんとの連絡を絶ってから一週間。彼のことは考えないようにしていたけれど、きっと怒っているに違いない。やっぱり躊躇してしまう。
真澄さん、怒ると怖そうだし……。
ひとり、どうしようかとまごまごしていると、手にしていたスマホをパッと取り上げられる。