【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
──驚きだ。
真澄さんって、こんなに話す人だったっけ?
頭のいい人だし、学会などで論文を発表したりもしている。人前で饒舌に話すことのできる人だとは思うが、わたしに向かってこんなにもつらつら話すことが、今までにあっただろうか。
真澄さん。この一週間で成長したかも……。
立場の違いも忘れて、偉そうなことを頭の中で言ってみる。
──なんて、のんびりお気楽に考えてるときではない。真澄さんがわたしに言い放った内容って、ちょっと自分勝手ではない?
わたしに触れることができなかったから四キロも痩せた? だから責任取れって、それはちょっと横暴じゃない?
その原因を作ったのは、真澄さん! あなたじゃないですか!
その上、謝らないとか。全然話にならないんですけど!!
──と心の中では熱弁をふるうが、それを声に出して言うのは勇気がいるというもので。
指先を合わせもぞもぞしていると、ふっと笑う声が耳に優しく届いた。
「何、自分勝手なことを言っているんだとでも、いいたそうな顔だな。図星か?」
「ご、ご想像におまかせします」
プイッとそっぽを向くが、言うまでもなく顔を掴まれ元に位置へと引き戻される。