【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし

どちらにせよ、正式なプロポーズではないらしい。でもどうやらわたしはまだ、真澄さんの彼女でいる資格はありそうな感じ……なのだろうか。

「でも婚約者の方は、どうするんですか? 結婚するって聞きましたけど」

ここからが本題だ。

真澄さんには早く結婚して、愛華総合病院を継いでほしい──院長はそう言っていたと、園枝さんから聞いている。しかも院長が相手に選んだのは、大学病院の教授の娘。しかも真澄さんと同じ医者だというから、わたしに勝ち目はない。

プロポーズの予約と真澄さんは言っているが、それがまかり通るのか。少し考えれば、かなり難しいとわかるというもので。

いずれ院長となる真澄さん隣には、地味で何も持っていない庶民のわたしより、名誉な肩書がある将来有望な女医さんの方がいいに決まっている。彼の右腕となって、愛華総合病院をもっと素晴らしい病院に──。

わたしには無理。受付がいいところだ。

したくもないのに、勝手にため息が出てしまう。

「疲れました」
「みたいだな。勝手にいろいろ妄想して、最悪な結果が出たような顔をしている」

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