【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
「……どうしてわかるんですか?」
「こんなこと言うとストーカーみたいだが、蘭子のことをずっと見てたからな。ロビーの大きな窓の前で笑ったり怒ったり、一喜一憂する蘭子を見てたらいつしか、なんとなく考えてることがわかるようになってた」
「そ、そうなんだ……」
あの場所はわたしだけの特等席。誰にも見られていないと思っていたから、結構な割合で百面相していたような……。
今さらだが、恥ずかしくなって、熱くなった顔を両手で隠す。
「照れることなのに。でもちょうどいい。そのまま、俺の話を聞いてほしい」
真澄さんはいつになく改まった声でそう言うと、自分自身のことをひとつひとつ丁寧に話してくれた。
自分は院長の実子ではなく、院長が外で作った妾の子だということ。
母親が亡くなってからは院長のところで暮らし、院長の奥さんは真澄さんのことを『子供には罪はない』と自分の子供と変わらず接して育ててくれたこと。
そのおかげで院長の実子の義兄と、仲良く過ごせたこと。その義兄を追うように、同じ外科医になったこと。
「外科医?」
「そう。俺はもともと外科医として、愛華総合病院で働いていた」