【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
マンションから、車で一時間。到着したのは、大きな家が建ち並ぶ高級住宅街。
その中でもひときわ目を引く大きな家の前に、真澄さんが車を停めた。
「……白亜の豪邸」
テレビや雑誌でしか見たことのない豪邸にそう呟くと、車の中からそれを覗き込む。
さすがは愛華総合病院、院長の自宅だ──。
言葉をなくしジーッと見つめていると、目の前のこれまた真っ白な豪華な門がゆっくりと開いた。
「ス、スゴい。自動で開いた……」
何もかもがわたしの想像を遥かに超えていて、緊張を通り越し心臓が止まりそう。
「母さんの趣味なんだ。外観は派手だが、家の中は至って普通だ」
「は、はあ……」
真澄さんはそう言って笑っているが、にわかに信じがたい。
ここに住んでいた真澄さんにとっては普通でも、田舎暮らし田舎育ちのわたしからすれば、家の中は普通とか絶対にありえないわけで。
きっと、普通の概念が違うのね。ここは腹をくくって挑まなければ。
どんなことが起きようと全部受け止める覚悟を決めると、いざ敵陣!……じゃなくて、いざ白亜の豪邸!と背筋を伸ばした。