【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
「さあさあ、こんなところで立ち話もなんだから、応接室へどうぞ。お父さんもお待ちかねよ。あ、それと真澄さん、ちょっと……」
お義母さんはそう言うと真澄さんのそばに寄り、何やら話をはじめた。
「……今日子さんが……」
小声での会話だったが一瞬聞こえた“今日子さん”の言葉に、お義母さんと目が合ったと時とは違う得も知れぬ緊張感が体を包み込んだ。
女の直感──と言うやつだろうか。
赤い車を見た時の真澄さんの反応と、お義母さんとの会話。そのふたつの感じからして、あまり歓迎されていないことが起きている。
もしかして、その今日子って言う人は……。
いつまでも緊張している場合じゃない。ここは一度、気を引き締めたほうが良さそうだ。
まだ話をしているふたりに背を向け深呼吸をすると、手にグッと拳を握った。