【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
「今日ここに来たのは他でもありません。単刀直入に言います。真澄さんのこと、諦めてはもらえませんか?」
やっぱり──。
そう来ると思っていた。わたしは恋愛ごとには疎いが、それでも一応女性。女性のことは女性が一番わかるというものだ。
「今日子、何を言って……」
好きな人がいると婚約の話を断ってから何もなかったから、もう大丈夫と思っていたに違いない。さすがの真澄さんも、今日子さんのまさかの行動に困惑顔だ。
「真澄さん、少し黙っててもらえますか。これは女と女の問題なんです。あ、できればこの部屋から出てってもらえると助かるんですけど」
「何をバカなことを! そんなことできるはずが……」
今日子さんは変わらず堂々としているのに、真澄さんはいつもの冷静な判断ができそうもない。それはきっとわたしのことを思ってのことなんだろうが、このままでは埒が明かない。
目の前に立っている今日子さんには何ひとつ敵うようなところは見当たらないが、わたしだって女の端くれ。ここで尻尾を巻いて逃げ出したら、女がすたるというものだ。
「真澄さん、少し落ち着いてください。わたしなら大丈夫。どんな事があっても真澄さんから、もう二度と離れたりなんかしない」
それはわたしから真澄さんへの愛の決意。だから心配しないで、わたしのことを信用していてと言うように、彼の手をぎゅっと握りしめた。