【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし

「真澄さんはわたしが初めて好きになった人で、あなたが言う通り、恋に恋しているのかもしれません。でも……」
心の奥から強い気持ちが溢れてくる。その想いは体を震わせ、自分を保つように手を思いっきり握った。
「それのどこがいけないんですか? 真澄さんのことが好きで好きで、誰にも負けない相手を想う気持ちの、何が、ダメ、なんですか?」

唇が震えて、うまくしゃべれない。

悔しい──。

今日子さんが言う通り、わたしには真澄さんにあげられる地位も名誉もない。医者じゃないから同じ志を持って、前に進むこともできない。

でもわたしには、わたしにしかできないことがある。誰になんて言われても、人の心は簡単には変えられない。

「わたしは真澄さんの前から消えません。どんなことがあってももう逃げない。わたしの真澄さんへの気持ちは、そんな生半可なものじゃないんです!」
「その気持ちが、真澄さんにとって重いものだとは思わないの?」
「そんなこと、あなたに言われたくない。重くって何が悪いんですか? 誰かを好きになるって、そんな簡単で軽い感情じゃないんです!」

それに“恋”というのは、ひとりではできない。

これはちょっと自惚れかもしれないけれど、わたしが真澄さんの前から消えたって、彼は何度だってわたしを探しだしてくれる。

想ってくれる相手がいてこそ恋愛は成り立つものだと、そう思うから……。

わたしと真澄さんの邪魔は、誰にもさせない。たとえそれが、医者としてそばに寄り添える今日子さんだとしても。


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