【甘すぎ危険】エリート外科医と極上ふたり暮らし
それでも彼を愛せるの?
そう言っているみたいだが、今のわたしに迷いはない。
そんなこと、言われなくてもわかってる。
「真澄さんと一緒にする苦労は、わたしにとって苦労じゃありません。どんな苦難だって、ふたりで乗り越えてみせます」
それくらいの覚悟がなければ、真澄さんの彼女なんてやってられない。
ねっと彼の目を向ければ、そうだなというように頷いてくれた。
「あ~バカバカしい。真澄さん、これからも医者としてよろしくお願いします。じゃあ」
今日子さんはそう言うと、クルッと踵を返し部屋から出ていった。
彼女の姿が見えなくなると途端に体の力が抜けて、足元から崩れ落ちた。
「あ、おいっ! 蘭子!!」
差し伸べられた真澄さんの腕にしがみつき、なんとか体を支える。
「緊張の糸が切れたみたいです。すみません、情けないですよね」
アハハと苦笑いしてみせると、真澄さんの広い胸に抱きしめられた。
「情けないのは俺の方だ。蘭子ひとりに今日子の相手をさせて悪かった」
「それは今日子さんが望んだことで、真澄さんは何も悪くないじゃないですか。それにわたしは、彼女と話せて良かったと思います」
「良かった?」
真澄さんは腕の力を緩めると、少し体を離して私の顔を不思議そうに覗き込んだ。真澄さんの端正な顔が間近にあって、慣れたはずなのにドキドキする。