政略結婚ですがとろ甘な新婚生活が始まりました
故意ではなかったとはいえ、叩いてしまった。やはりきちんと謝罪しなければいけない。
とはいえ人付き合いも多くなく、内勤の私が名前も知らない彼を捜しだすのは不可能に近い。
そんな私が頼れる人は彼女しかいない。
その夜、仕事から帰宅した私は親友に電話をした。ひと通り私の話を聞いた眞子は豪快に噴き出す。
『すごいわね、そのイケメン! かっこよすぎじゃない!』
「笑いごとじゃないの。外見はかっこいいかもしれないけど、性格は悪いと思う」
不貞腐れたように返事をすると、眞子はさらに笑う。
『やだ、違うわよ。外見じゃなくて中身の話! 初対面でそれだけのことを言えるなんてすごいってことよ』
「どういう意味?」
眞子の言っていることがよくわからずに、聞き返す。
『そこまでストレートに意見を言えるなんてかっこよすぎでしょ。断然興味あるわ、そのイケメン! 私の人脈総動員して調べるから!』
「……ありがとう」
『それにしても彩乃が男を叩くなんてねえ』
感心したように眞子が言う。
「……わざとじゃない、事故なの!」
呻くように言うと、フフッと眞子が笑う。
『ハイハイ、髪にキスされてさらに額に触れられたから、狼狽えて振り払ったんでしょ。まったく色気も何もない反応よね』
「だってびっくりしたから……!」
口ごもりながら言う。
ドキドキしてしまったことは内緒だ。恥ずかしくて口にできない。それからふと思いついたことを尋ねた。
「私、この髪型似合っていない?」
『似合っているとは思わないわね』
正直な親友は、素直な意見を伝えてくれた。
とはいえ人付き合いも多くなく、内勤の私が名前も知らない彼を捜しだすのは不可能に近い。
そんな私が頼れる人は彼女しかいない。
その夜、仕事から帰宅した私は親友に電話をした。ひと通り私の話を聞いた眞子は豪快に噴き出す。
『すごいわね、そのイケメン! かっこよすぎじゃない!』
「笑いごとじゃないの。外見はかっこいいかもしれないけど、性格は悪いと思う」
不貞腐れたように返事をすると、眞子はさらに笑う。
『やだ、違うわよ。外見じゃなくて中身の話! 初対面でそれだけのことを言えるなんてすごいってことよ』
「どういう意味?」
眞子の言っていることがよくわからずに、聞き返す。
『そこまでストレートに意見を言えるなんてかっこよすぎでしょ。断然興味あるわ、そのイケメン! 私の人脈総動員して調べるから!』
「……ありがとう」
『それにしても彩乃が男を叩くなんてねえ』
感心したように眞子が言う。
「……わざとじゃない、事故なの!」
呻くように言うと、フフッと眞子が笑う。
『ハイハイ、髪にキスされてさらに額に触れられたから、狼狽えて振り払ったんでしょ。まったく色気も何もない反応よね』
「だってびっくりしたから……!」
口ごもりながら言う。
ドキドキしてしまったことは内緒だ。恥ずかしくて口にできない。それからふと思いついたことを尋ねた。
「私、この髪型似合っていない?」
『似合っているとは思わないわね』
正直な親友は、素直な意見を伝えてくれた。