政略結婚ですがとろ甘な新婚生活が始まりました
小一時間が過ぎた頃、叔母が言いにくそうに口を開いた。
「気を悪くしないで聞いてほしいのだけど、彩乃ちゃん、彼氏と別れたの?」
叔母の言葉に、口にしていたパウンドケーキを喉に詰まらせそうになった。
「え、あの……はい」
「そう、やっぱりね。母さんに聞かれたのよ。私は知らないって言ったのだけど」
叔母が溜め息混じりに言う。カチャリと叔母がソーサーにカップを置く音が響く。
「どうやって知ったのかしらね。本当に我が母ながらその洞察力に驚くわ。送ってきたのよ、これ」
そう言って立ち上がった叔母は、隣の部屋から茶封筒を手にして戻ってきた。そしてそれを私に差し出した。
「これって……」
口にしなくても大体の予想はついた。
「お見合い写真よ」
考えていた通りのことを叔母は口にする。
今度は私が溜め息を吐く番だった。仕方ないことはわかっている。
現在彼氏がいない私には、今から見合いをしなければ間に合わないということなのだろう。
「彩乃ちゃんに見せるように言われたのだけど、どうする?」
条件のことを熟知している叔母が、気遣うように言う。
目の前のガラスのセンターテーブルに置かれた茶封筒。それをじっと凝視する。
「叔母さんは写真を見ました?」
尋ねると叔母は困った顔をしつつも頷く。
「ええ、念のために拝見したわ。とんでもない条件の男性だったら、彩乃ちゃんに見せる前に私から母に断りを入れようと思ったから」
叔母も茶封筒に視線を向ける。
叔母が祖母に断らずにこの写真を提示するということはその男性は叔母の眼鏡にもかなったということなのだろう。
「気を悪くしないで聞いてほしいのだけど、彩乃ちゃん、彼氏と別れたの?」
叔母の言葉に、口にしていたパウンドケーキを喉に詰まらせそうになった。
「え、あの……はい」
「そう、やっぱりね。母さんに聞かれたのよ。私は知らないって言ったのだけど」
叔母が溜め息混じりに言う。カチャリと叔母がソーサーにカップを置く音が響く。
「どうやって知ったのかしらね。本当に我が母ながらその洞察力に驚くわ。送ってきたのよ、これ」
そう言って立ち上がった叔母は、隣の部屋から茶封筒を手にして戻ってきた。そしてそれを私に差し出した。
「これって……」
口にしなくても大体の予想はついた。
「お見合い写真よ」
考えていた通りのことを叔母は口にする。
今度は私が溜め息を吐く番だった。仕方ないことはわかっている。
現在彼氏がいない私には、今から見合いをしなければ間に合わないということなのだろう。
「彩乃ちゃんに見せるように言われたのだけど、どうする?」
条件のことを熟知している叔母が、気遣うように言う。
目の前のガラスのセンターテーブルに置かれた茶封筒。それをじっと凝視する。
「叔母さんは写真を見ました?」
尋ねると叔母は困った顔をしつつも頷く。
「ええ、念のために拝見したわ。とんでもない条件の男性だったら、彩乃ちゃんに見せる前に私から母に断りを入れようと思ったから」
叔母も茶封筒に視線を向ける。
叔母が祖母に断らずにこの写真を提示するということはその男性は叔母の眼鏡にもかなったということなのだろう。