愛の囁き☆私は強くない番外編☆
「私から奪ったんだから、出来るでしょ?」

そう言って、倉橋さんは出て行ってしまった。
私から奪った?
別れてたんでしょ?私がこの私が、奪ったの?ひどい女になるの?

拓真さんは、別れ話になってるって、別れてくれないって言ってた。
誰の言葉を信じたらいいのか分からなくなっていた。

一人残された私は、もう一度倉橋さんと話がしたくて後を追いかけた。

拓真さんを信じたい、でも今の私に拓真さんを信じるだけの気持ちがなかったのも事実だった。

お店を出てから、どっちに行ったか分からない倉橋さんを探した。
どこかに行こうとしていたから、誰かと待ち合わせをしていたのかもしれない、そうだとしたら帰る時に駅には行くはず。

ダメで元々…と無帽な賭けに出た。

私は駅近くにある公園で待つ事にした。

もし通らなかったら諦めよう、拓真さんを信じろって事だ。

2時間くらい待っていると、こっちに向かって歩いてくる倉橋さんみ見つけた。
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