一途な騎士はウブな王女を愛したくてたまらない
ぼんやりとしてはいるが意識はあり、呼吸もしている。。
のぼせたのではと思いつつも脈を測ると、少し遅い気がした。
そこでメアリは、ルシアンは体が弱いことを思い出す。
持病の類であれば医師の力が必要だと、メアリは顔を上げた。
「クレイグさん、すぐにお医者様を呼んでください」
ルシアンにローブをかけて側に控えていたクレイグに伝えると、「はい!」と返事をし慌ただしく出て行った。
「兄上」
声をかけるユリウスに、ルシアンは弱々しく微笑む。
「……おかえり……ユリウス」
感動の再会のはずだが、状況が状況なだけにユリウスは「ただいま」と返しつつも苦笑したのだった。