一途な騎士はウブな王女を愛したくてたまらない


ぼんやりとしてはいるが意識はあり、呼吸もしている。。

のぼせたのではと思いつつも脈を測ると、少し遅い気がした。

そこでメアリは、ルシアンは体が弱いことを思い出す。

持病の類であれば医師の力が必要だと、メアリは顔を上げた。


「クレイグさん、すぐにお医者様を呼んでください」


ルシアンにローブをかけて側に控えていたクレイグに伝えると、「はい!」と返事をし慌ただしく出て行った。


「兄上」


声をかけるユリウスに、ルシアンは弱々しく微笑む。


「……おかえり……ユリウス」


感動の再会のはずだが、状況が状況なだけにユリウスは「ただいま」と返しつつも苦笑したのだった。



< 229 / 330 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop