王様生徒会長と最弱ヒーロー

葉瑠「夏目くんのクリスマスって
大変そうだよね。」

偉琉「そうか?」

葉瑠「色んな女の子から
誘われて、きっと大変だよ。
朝昼晩って違う女の子といたりして。」

偉琉「あいつは毎年彼女と過ごす。」

葉瑠「え!夏目くんって彼女いたの?」

偉琉「美乃達と同じ高校の同級生だ。
中学の頃から一緒にいるから
もう随分と長いんじゃないか。」

人は見かけによらないとはこの事だ。

あの夏目くんにそんなにも
長く付き合ってる
彼女がいただなんて。

葉瑠「知ってみないと分からないよね。」

偉琉「え?」

葉瑠「青柳くんの事も夏目くんの事も
輝龍くんの事も...大倉くんや通山くんの事も
学校にいる皆の事も...ちゃんと
知ってみないと分からないよね。
どうでもいい。関係ない。
仕方ないってさ、そんな風に
逃げてばっかじゃ私は誰の事も
知らなかったよ。...本当に
変わって良かった。
もうそれしか言えない。」
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