王様生徒会長と最弱ヒーロー
葉瑠「でも、あなたは夜の
隣の芝生を見た事がありますか?
きっと、ないよね。
だって、あなたは夜になると
ご主人様の元へ行ってしまうんだ。
隣の青い芝生の上で1匹の猫が
震えている事を知らないんだ。」
幸夫「震えてる?」
葉瑠「そうだよ。あなたが
羨ましがっていた
皆に愛される猫は夜になると
一人ぼっちなんだ。
あなたの様に温かい家に
迎え入れてくれるご主人様はいないんだ。
一人ぼっちで寒空の中震えてるんだ。」
壮吾「...葉瑠ちゃん。」
葉瑠「あなたはいつか言ったよね?
青柳くんや輝龍くんや夏目くんだけが
悪い訳じゃない!皆が悪いって。
そんな風に言えるあなたが何故
大切な人を傷付けてしまうんですか?
好きな人に振り向いて
貰えなかったからですか?
やっぱり彼等の事が憎いと
思ってしまったからですか?
本当に夏目くんは何もかも
持っていると思いますか?」