Jelly
「プロジェクトを本当に成功させたいって思ってるなら、やることは決まってんじゃないの。なんでそこで止まってるのか、俺にはわからない」
神長は首を傾けて、俯いた俺の顔を覗き込んできた。
「でも……」
でも、なんだろう。持ちかけた箸を置き、俺はまた黙り込む。
「チームに迷惑をかけるか、クライアントに迷惑をかけるか。二択で悩んだとき、安藤さんがクライアント側に交渉をするのはなんで」
「わかんないよ。仕事一緒にするのだって初めてで、安藤さんのやり方だって知らないし」
「……お前ね、立て直したいって思ってるなら、自分があのプロジェクトに投げ込まれた意味から考えた方がいいよ。与えられたバグの修正やるだけなら俺の方が二十倍早い」
「さらっと嫌なこと言うね」
「単なる事実だろ。仕事が上手くいかないのは安藤さんのやり方が悪いって? じゃあ優月が昼から延々とやってるコード修正が未だに終わらないのは何が悪い」
神長は首を傾けて、俯いた俺の顔を覗き込んできた。
「でも……」
でも、なんだろう。持ちかけた箸を置き、俺はまた黙り込む。
「チームに迷惑をかけるか、クライアントに迷惑をかけるか。二択で悩んだとき、安藤さんがクライアント側に交渉をするのはなんで」
「わかんないよ。仕事一緒にするのだって初めてで、安藤さんのやり方だって知らないし」
「……お前ね、立て直したいって思ってるなら、自分があのプロジェクトに投げ込まれた意味から考えた方がいいよ。与えられたバグの修正やるだけなら俺の方が二十倍早い」
「さらっと嫌なこと言うね」
「単なる事実だろ。仕事が上手くいかないのは安藤さんのやり方が悪いって? じゃあ優月が昼から延々とやってるコード修正が未だに終わらないのは何が悪い」