Jelly
「それは……、そもそもあのパッケージが邪魔なんだよ。仕事をやりづらくしてるっていうか。あれさえなければ、ロジックだってあんなに複雑にはならないし」
「ふうん。お前の仕事が遅いのはパッケージシステムのせいで、安藤さんが上手く回せないのは安藤さん自身のせいってことか」
「だって、実際そうだろ」
頭の中で神長の言葉を反芻してみる。安藤さんはクライアントとの交渉と、業務をコントロールすることが仕事だ。
そこがうまくいってないから駄目なんだ。神長の言葉を真似るなら「これは単なる事実」のはずだけど……、改めて言われると何か引っかかる。
「優月さ。なんでこの業界に入ったの」
「なんだよ、いきなり」
「いいから言ってみな」
「……時代はこれからもっとコンピュータービジネスが重要になっていくし。世界のどこにいたって職にあぶれないし、ネットとラップトップがあればどこでも仕事できるから。これでいい?」
「ふうん。お前の仕事が遅いのはパッケージシステムのせいで、安藤さんが上手く回せないのは安藤さん自身のせいってことか」
「だって、実際そうだろ」
頭の中で神長の言葉を反芻してみる。安藤さんはクライアントとの交渉と、業務をコントロールすることが仕事だ。
そこがうまくいってないから駄目なんだ。神長の言葉を真似るなら「これは単なる事実」のはずだけど……、改めて言われると何か引っかかる。
「優月さ。なんでこの業界に入ったの」
「なんだよ、いきなり」
「いいから言ってみな」
「……時代はこれからもっとコンピュータービジネスが重要になっていくし。世界のどこにいたって職にあぶれないし、ネットとラップトップがあればどこでも仕事できるから。これでいい?」