Jelly
「それは別にお前だけじゃないから」

 たしかにそうなのかもしれない。ふとそんな考えに至ったのは、神長からたくさん気付かせてもらったからだ。

 話の内容に興味が薄れてきたのか、それとも内心焦りがあるのか「じゃ、俺は仕事始めるから」と、ばっさりと会話を切って神長は俺に背中を向けた。

朝っぱらからひとりでプリン売り場に並ぶ神長の姿を今更想像する。……全然似合わない。ひんやりした袋を抱えながら、背中に向かってお辞儀した。

「本当にありがとう」
 心をこめてお礼を言うと、神長は軽く手を上げた。
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