家庭訪問は恋の始まり
「そりゃ、いい大人が、伊達に6年以上、
片思いしてませんから。」

「それは余程、素敵な方なんでしょうね。」

と坪井先生。

「はい、とても。」

武先生にそんな風に思ってもらえるなんて、幸せな人だなぁ。


そのあとは、森先生の彼氏の話や、坪井先生の馴れ初めなどを楽しく聞きながら、過ごした。


そうして、9時過ぎ、坪井先生のご主人が迎えにいらして、坪井先生が帰り、その後、森先生はお母さんじゃなくて、彼氏が迎えに来た。

どうも行きはお母さんで帰りは彼氏にお願いしてたらしい。

今から、彼氏とデート。いいなぁ。

そんな森先生を見送って、私は代行を呼んだ武先生に送ってもらう。

今日は、楽しくて少し飲み過ぎたみたい。

ちょっと、足元がふらつく。

それにすぐに気付いた武先生が、肩を抱いて支えてくれた。

< 131 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop