家庭訪問は恋の始まり
キャー!!

どうしよう。
胸がキュンキュンするよ。

ドキドキが止まらない。

「くくっ
夕凪、シャンパン開ける前から顔赤いよ。
そんなにかわいい態度を取られたら、
ほんとに泊まりたくなるだろ?」

えっ!?

私は驚いて顔を上げると、一歩踏み出した瀬崎さんにふわっと抱き寄せられた。

瀬崎さんの腕に包まれて、ドキドキすらも心地よくなる。

私は瀬崎さんの背に腕を回してキュッと瀬崎さんのニットを掴んだ。

「夕凪、好きだよ。愛してる。」

瀬崎さんが抱き締めたまま、耳元で囁く。

私は一気に耳が熱を持つのを感じた。

瀬崎さんは一瞬腕を緩めて、顔を傾けた。

そのままゆっくりと近づいて、そっと私の唇に触れる。

だけど、瀬崎さんの唇は、一瞬触れただけで、すぐに離れていった。

私には、それが寂しかった。

瀬崎さんにもっと触れたい。
触れてほしい。

そう思う私がいる事に驚いた。

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