家庭訪問は恋の始まり
「嘉人さん。
今ね、礼央さんは、お医者さんに
行ったんだよ。
もし、頭の中にも血が出てたりしたら、
礼央さんはそのまま入院するかもしれない。
もし、頭の中の大切なところをけがしてたら、
もう治らないかもしれない。
そのまま、命まで失くすかもしれないんだよ。
嘉人さんは、礼央さんはブランコを代わって
くれないから、死んじゃってもいいと思って
押したの?」

嘉人さんは、首をブンブンと横に振る。

「そうだよね。
でも、嘉人さんはそう思ってなくても、
嘉人さんがやった事は、礼央さんの命に
関わるとてもいけない事なんだよ。
分かる?」

「………うん。」

「じゃあ、嘉人さんは、まず、何をすれば
いいかな?」

「謝る?」

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