仮面夫婦~御曹司は愛しい妻を溺愛したい~
ざっと部屋を見回してから、一希のベッドのサイドテーブルの引き出しを開けてみる。
中身は殆ど入っておらず、数枚の領収書があるだけだった。
(どうして寝室に置いてるんだろう……)
経費とするなら会社に持って行くのではないだろうか。
美琴は企業勤めの経験が無いから詳しくないけれど、経理部に回すか秘書に渡すのではないかと思う。
一枚手に取って内容を確認する。
遠方のホテルの領収書だった。
海が有り、観光地として有名な土地。
宿泊者名は『神楽一希』宿泊人数は二人。金額から上位ランクの部屋に泊まったと考えられた。
日付は、美琴が納戸部屋に移る前。
(観原千夜子と泊まりに行ったってこと?)
領収書には一希の名前しかないので、もうひとりが誰かは分からない。けれど千夜子しか考えられない。
例えば仕事で第一秘書と出かけたとしても、部屋を分けるだろう。
それにビジネスでこんな高い部屋に泊まるものだろうか。
千夜子と休暇を取って遊びに行ったと考える方が自然だ。
一希と千夜子の勤務表のようなものが有ればはっきりするだろうけど、入手は不可能だろう。
中身は殆ど入っておらず、数枚の領収書があるだけだった。
(どうして寝室に置いてるんだろう……)
経費とするなら会社に持って行くのではないだろうか。
美琴は企業勤めの経験が無いから詳しくないけれど、経理部に回すか秘書に渡すのではないかと思う。
一枚手に取って内容を確認する。
遠方のホテルの領収書だった。
海が有り、観光地として有名な土地。
宿泊者名は『神楽一希』宿泊人数は二人。金額から上位ランクの部屋に泊まったと考えられた。
日付は、美琴が納戸部屋に移る前。
(観原千夜子と泊まりに行ったってこと?)
領収書には一希の名前しかないので、もうひとりが誰かは分からない。けれど千夜子しか考えられない。
例えば仕事で第一秘書と出かけたとしても、部屋を分けるだろう。
それにビジネスでこんな高い部屋に泊まるものだろうか。
千夜子と休暇を取って遊びに行ったと考える方が自然だ。
一希と千夜子の勤務表のようなものが有ればはっきりするだろうけど、入手は不可能だろう。