仮面夫婦~御曹司は愛しい妻を溺愛したい~
鈴本家を訪れるのは初めてだった。
美琴との結婚は久我山家が仕切っていた為、鈴本家に来る用も機会も無かったのだ。
恵美子については調査報告で顔も経歴も知っているが、彼女は結婚式に参列していない為実際会うのは初めてだ。
のんびりとした雰囲気の公立中学校側の文具店の二階が美琴の育った家だ。
店舗脇の階段を上り二階に行く。
鉄筋作りのしっかりとした家だが、玄関周りは乱雑な印象だった。
呼び鈴を鳴らすと、待ち構えていたようにドアが開いた。
一希を見て驚いたように口を開いた女性は、その後すぐに愛想笑いを浮かべた。
「神楽さん? お待ちしていました」
鈴本恵美子は美琴より十歳年上の三十四歳。一希とは六歳違いのはずだ。
しかし目の前の彼女は、それよりも年上に見えた。
夫の入院と子育てで疲れているのだろうか。
そんなことを考えながら恵美子に促され部屋に入る。
恵美子は一希をリビングの八人は座れそうな大きなダイニングテーブルに案内し、自分はお茶の準備をすると部屋を出て行った。
ひとりになると一希はさり気なく部屋の様子を観察した。
美琴が整えている自宅のすっきりとしたリビングと違い、たくさんの物が溢れていた。
ダイニングルームは十畳くらいは有りそうだが、印象としてはもっと狭い。
他の部屋に続く扉は閉じているので様子は分からないが、鈴本恵美子は整理整頓や掃除が得意ではないのだろうと察した。
美琴との結婚は久我山家が仕切っていた為、鈴本家に来る用も機会も無かったのだ。
恵美子については調査報告で顔も経歴も知っているが、彼女は結婚式に参列していない為実際会うのは初めてだ。
のんびりとした雰囲気の公立中学校側の文具店の二階が美琴の育った家だ。
店舗脇の階段を上り二階に行く。
鉄筋作りのしっかりとした家だが、玄関周りは乱雑な印象だった。
呼び鈴を鳴らすと、待ち構えていたようにドアが開いた。
一希を見て驚いたように口を開いた女性は、その後すぐに愛想笑いを浮かべた。
「神楽さん? お待ちしていました」
鈴本恵美子は美琴より十歳年上の三十四歳。一希とは六歳違いのはずだ。
しかし目の前の彼女は、それよりも年上に見えた。
夫の入院と子育てで疲れているのだろうか。
そんなことを考えながら恵美子に促され部屋に入る。
恵美子は一希をリビングの八人は座れそうな大きなダイニングテーブルに案内し、自分はお茶の準備をすると部屋を出て行った。
ひとりになると一希はさり気なく部屋の様子を観察した。
美琴が整えている自宅のすっきりとしたリビングと違い、たくさんの物が溢れていた。
ダイニングルームは十畳くらいは有りそうだが、印象としてはもっと狭い。
他の部屋に続く扉は閉じているので様子は分からないが、鈴本恵美子は整理整頓や掃除が得意ではないのだろうと察した。