誰からも愛されない・・その後

カフェの近くのベンチに
忍と彩心は、座っていた。
彩心は、忍によって完全に
抱き締められていた。

あ~あ・・・と、尊。
はぁっ・・・と、雫。
あちゃっ・・と、晃。

「お兄ちゃんのせいだからね。」
と、雫。
「「「母さん・ママっ・ママ」」」
と三人が声をかけると
彩心は、三人を見て微笑んだ。

彩心は、怒るわけでもなく
呆れる訳でもなく
忍を一度抱き締めて背中をポンポンとした。
「あのさ、親父。
最後まで聞いてね。
母さんは、道を訊ねられただけだよ。」
と、尊。
「もう、お兄ちゃんは。」
と、あきれて言う雫。
「····嫌なの・・
   彩心を誰かが見るのも嫌なの。」
「「はぁ〰️っ・まったく親父は。パパは。」」
と、二人。

晃が・・・・
「お腹すいちゃった。」
と、言うと
尊と雫は、笑いだして
彩心は、
「ごめんね、忍さん。」
と、言うと
「‥‥彩心は、悪くない。
    ただ、俺が嫌なだけ。」
「うん。でも私も同じ立場だったら
     きっと嫌だから。」
と、言うと
「僕はモテないから心配ない。」
と、言うから
みんなは、驚いていた。
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