残念な王子とお節介な姫
『やっぱり好き…』
結!?
帰ってきてくれた!?
結が背伸びをして俺にキスをする。
『結、愛してる。
あの後も、ずっと、結だけを想ってた。
結だけを愛してる。』
俺はそう言って、結を抱きしめた。
結…
結…
結…
帰ってきてくれてありがとう。
目覚めると、目の前に真っ赤になって涙を零す姫の顔があった。
「ぅわっ!! 姫!?」
俺は慌てて仰け反って、姫から距離を取ろうとした。
で、気付いた。
俺が姫を抱きしめてる事に。
「あ、いや、その…
姫、ごめん!!」
俺は慌てて、腕を解いて、姫から離れた。
結と間違えたんだ。
結が帰ってきてくれたと思ったのに…
やっぱり結は帰ってこない。
分かってたけど、夢でも結に会ってしまうと、その分、辛い。