残念な王子とお節介な姫
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7月1日(月)
「結、おはよう。」
俺は隣で眠る結に声を掛ける。
「ん、おはよう。」
結が気怠そうに挨拶を返す。
「結、朝ご飯、食べられそう?」
「んー、今は無理かも。
コーヒーの匂いも辛いから、海翔1人で朝ご飯
食べられる?」
「大丈夫だよ。
一昨日まで毎日1人で食べてたんだから。
勝手に仕事行くから、結は好きなだけ
寝てて。」
俺はベッドに結を残して、出勤準備をする。
支度を終えた俺は、寝室に戻って、結の額にそっとキスを落とす。
「いってきます。」
俺は出来るだけ明るく笑って手を振った。
「いってらっしゃい。」
背中越しに結の声を聞いて、切なくなった。
結が、ここにいる。
俺を見送ってくれる。
それだけで、なんて嬉しいんだろう。
例え、結の心がここになくても。
俺は、一瞬、振り返って、愛しい結に微笑んで、部屋を後にした。
7月1日(月)
「結、おはよう。」
俺は隣で眠る結に声を掛ける。
「ん、おはよう。」
結が気怠そうに挨拶を返す。
「結、朝ご飯、食べられそう?」
「んー、今は無理かも。
コーヒーの匂いも辛いから、海翔1人で朝ご飯
食べられる?」
「大丈夫だよ。
一昨日まで毎日1人で食べてたんだから。
勝手に仕事行くから、結は好きなだけ
寝てて。」
俺はベッドに結を残して、出勤準備をする。
支度を終えた俺は、寝室に戻って、結の額にそっとキスを落とす。
「いってきます。」
俺は出来るだけ明るく笑って手を振った。
「いってらっしゃい。」
背中越しに結の声を聞いて、切なくなった。
結が、ここにいる。
俺を見送ってくれる。
それだけで、なんて嬉しいんだろう。
例え、結の心がここになくても。
俺は、一瞬、振り返って、愛しい結に微笑んで、部屋を後にした。